JR岐阜駅の北口を出ると、青空や夕景を背景に圧倒的な存在感を放つ金色の巨像が視界に飛び込んできます。今や岐阜の玄関口を象徴するランドマークとして定着した「黄金の織田信長公像」。訪れた旅行者やビジネス客が思わず足を止め、スマートフォンを向ける屈指の人気スポットです。
しかし、一目見たら忘れられないこのド派手な金色の像は、一体どのような経緯で誕生したのでしょうか。「なぜ岐阜駅前に黄金なのか」「建設費用はいくらかかったのか」「なぜマントを羽織っているのか」など、知られざる歴史的背景から職人技が光る構造の秘密、現地で押さえておきたい撮影のコツまで徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:2009年の岐阜市制120周年を記念し、市民や地元企業の有志による寄附金(約3,000万円)で建立された。
- 要点2:台座を含めた高さ約11メートルの威容を誇り、本漆塗りの上に最高級金箔を「3層貼り」した伝統技法が採用されている。
- 要点3:甲冑の上に南蛮マントを羽織り火縄銃を手にした革新的な造形で、夜間のライトアップや駅前写真スポットとしても大人気。
【誕生の歴史】織田信長の黄金像はなぜ造られた?岐阜市制120周年の秘話
JR岐阜駅前の広場に燦然と輝く黄金の織田信長公像。この像が建立されたのは2009年9月のことです。契機となったのは、岐阜市の歩みにおける大きな節目である「岐阜市制120周年」でした。
かつて「井の口」と呼ばれていたこの地を「岐阜」と改称し、岐阜城を拠点に「天下布武」を掲げて楽市楽座などの先進的な政策を打ち出したのが織田信長です。信長の拠点都市として発展を遂げてきた岐阜の誇りとアイデンティティを象徴し、未来への活力をもたらすシンボルを作ろうという機運が高まりました。
特筆すべきは、この像が市税などの公金ではなく、民間有志の熱意ある寄附によって実現した点です。「岐阜の顔となるモニュメントを」と立ち上がった市民団体や地元経済界が集まり、岐阜駅前の活性化を願う市民の手によって完成へと導かれました。
【驚愕の構造】建設費用3000万円と「金箔3層貼り」の超絶技巧
黄金の織田信長公像の建設にあたっては、総事業費約3,000万円が投じられました。像が立つ場所は、JR岐阜駅北口のペデストリアンデッキ直結エリアである「信長ゆめ広場」です。
そのスケール感も圧巻です。像本体の高さは約3メートル、その下を支える巨大な台座の高さは約8メートルに達し、全体の高さは約11メートルにも及びます。見上げる位置に堂々とそびえ立つ構造は、かつて岐阜城から天下を見据えた信長の覇気をそのまま想起させます。
眩い輝きを維持している秘密は、熟練の職人による「金箔3層貼り」にあります。ブロンズ像の表面に下地処理を施し、本漆(ほんうるし)を丁寧に塗り重ねた上で、最高品質の金箔を贅沢に3枚重ねて圧着。屋外の厳しい雨風や直射日光に耐えうる耐久性を確保しつつ、深みのある黄金の艶を実現しています。
【デザインの謎】なぜ南蛮マント姿なのか?火縄銃と西洋兜が語る信長の革新性
黄金像を間近で観察すると、一般的な戦国武将の騎馬像や甲冑像とは一線を画す、極めてユニークな意匠が施されていることに気づきます。信長公は和の甲冑の上に、翻るような西洋の南蛮マントを羽織っているのです。
さらに、右手には当時最新鋭の兵器であった火縄銃(種子島)を携え、左手には西洋兜を小脇に抱えています。これらは単なる装飾ではなく、信長公が持っていた類まれな先進性とグローバルな視野を具現化したものです。
南蛮貿易を通じてキリスト教文化や西洋の文物、天文学や地球儀に強い関心を示し、旧習に囚われず合理的な革新を推し進めた信長。この黄金像は、戦国時代にいち早く世界の潮流を見据えていた天下人のダイナミズムを、彫刻表現として見事に昇華させています。
【映えスポット】岐阜駅の信長像を最高に美しく撮るアングルと夜間ライトアップ
岐阜を訪れたら絶対に押さえておきたいのが、信長像の記念撮影です。信長ゆめ広場は、時間帯や立ち位置によって全く異なる表情を見せてくれる絶好の写真スポットとなっています。
おすすめの撮影ポイントは主に2つあります。1つ目は、ペデストリアンデッキ上から広角で狙うアングルです。信長像と駅前ターミナル、岐阜の近代的な街並みを一つのフレームに収めることができます。2つ目は、広場階下から真上を見上げるダイナミックなアングル。青空をバックに黄金のマントがはためくような迫力ある構図が撮影できます。
日没後には岐阜駅前 信長像のライトアップが実施されます。漆黒の夜空の中に照らし出された黄金像は、昼間とは打って変わって幻想的かつ荘厳な雰囲気を醸し出します。また、冬季のイルミネーション期間や地元の啓発キャンペーン期間中には、時折マフラーやマスク、ユニフォームを着用するなど、地元に愛されるユーモラスな姿が見られることもあります。
【アクセス・観光ガイド】JR岐阜駅から徒歩すぐ!周辺の信長ゆかり名所巡り
黄金の織田信長公像へのアクセスは極めてシンプルです。JR岐阜駅の中央北口を出てすぐ目の前、ペデストリアンデッキを北へ進んだ「信長ゆめ広場」に位置しています。名鉄岐阜駅からも徒歩約5分程度でスムーズに到着可能です。
駅前で黄金像を堪能した後は、そのまま岐阜市内の信長ゆかりの名所へと足を伸ばすのが王道の観光ルートです。
駅北口のバスロータリーから岐阜バス「長良橋方面行き」に乗車すれば、約15分で金華山の麓(岐阜公園)に到着します。ロープウェーで山頂へ登れば、信長が難攻不落を誇った岐阜城が迎えてくれます。天守閣の最上階からは、信長が眼下に眺めた濃尾平野と長良川の雄大なパノラマを一望でき、駅前の黄金像から始まる歴史探訪の旅を存分に満喫できます。
【黄金の織田信長公像】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:黄金の織田信長公像を見るのに料金はかかりますか?
A1:JR岐阜駅前の公共広場(信長ゆめ広場)に設置されているため、24時間いつでも完全無料で自由に見学・撮影が可能です。
Q2:なぜ全身が金色に塗られているのですか?
A2:岐阜の街に大きな活力を呼び込み、歴史的リーダーである織田信長の輝かしい功績を讃えるため、本漆塗りと金箔3層貼りという贅沢な伝統技法で黄金に仕上げられました。
Q3:ライトアップの点灯時間は何時までですか?
A3:基本的に日没から夜間(22:00前後まで)にかけてライトアップされています。駅前広場のイルミネーションイベントと連動して点灯時間が延長される場合もあります。
まとめ:岐阜の顔として輝き続ける黄金のシンボル
JR岐阜駅前に堂々とそびえ立つ「黄金の織田信長公像」は、岐阜市制120周年を祝う市民の強い郷土愛と、信長公の先進的な情熱が形となった唯一無二のモニュメントです。総工費約3,000万円、金箔3層貼りの重厚な輝き、そして南蛮マントに火縄銃という革新的な造形には、岐阜の歴史と未来をつなぐ深いメッセージが込められています。
岐阜駅を起点とする観光や出張の際には、ぜひ信長ゆめ広場へ立ち寄り、天下人が放つ黄金のパワーを体感してみてください。 (出典: 黄金 の 織田 信長 公 像(Yahoo!ニュース))